英国の学生の酒代は本代の3倍

イギリスの学生の飲酒は読書の3倍
Les étudiants anglais boivent trois fois plus qu'ils ne lisent

イギリスの学生は全体でアルコールに10憶ポンド近く、約14憶ユーロを使う。これは本や教科書に使う金額の3倍になる。こんな調査が月曜日に発表された。
LONDRES (Reuters) - Les étudiants britanniques dépensent en boisson près d'un milliard de livres sterling par an, soit environ 1,4 milliard d'euros, ce qui représente trois fois leur investissement en livres et manuels, selon une étude publiée lundi.

元ネタは Royal Bank of Scotland が発表した、大学生生活費指標 Student Living Index なるもの(→ここからPDFでダウンロードできる)で、ガーディアイン紙の「Students set to spend £1bn on alcohol」をはじめ、イギリスのメディアでいっせいに取り上げられているようだ

この報告書からはいろいろな事実が読み取れ、酒代 vs. 本代というのは、こぼれ話的切り口の一つ。イギリスの学生(の親)にとって実際に気になる有益情報はむしろ大学・都市間の比較であろうし、この切り口から取り上げる新聞も多い。ガーディアンの記事も大学間のランキングを大きくとりあげているが、こっちのほうの解釈は在住の方にまかせるして、出費の内訳ランクに戻って、報告書からこのデータを抜き出すと、イギリスの大学生全員ががトータルして1年間に費やす金額は、多い順から

    金額(ポンド)項目
 1. 25 憶...家賃
 2. 9.4憶...アルコール
 3. 6.7憶...スーパー購入の食料品
 4. 5.8憶...衣服
 5. 5.4憶...外出
 6. 4.8憶...タバコ
 7. 4.0憶...外食
 8. 3.6憶...水道光熱
 9. 3.6憶...電話
10. 3.6憶...交通費
11. 3.4憶...CD,DVD
12. 3.3憶...本・教材
13. 1.3憶...クリーニング
14. 1.3憶...コピー代・図書館費

アルコールには自分で買って飲むのとパブ代の両方を含むようである。呑み代がフランスや日本と比べて多いのか少ないかは比較の対象となる調査がないのでわからないが、家賃や他の経費と比べて、予想より多いのは確かである。あと、この調査で不思議なのは分母になる学生の数が示されてないことである。一人当たりの金額を出すためにイギリスの大学生数を別の統計からひっぱってくることは可能だが、はたしてここで用いられた定義での学生数と一致するかどうか。

◆レポート中のある場所に、学生1人の家賃の平均が週65.68ポンドと出ている。1か月を4.3週と計算すると月282ポンド、1ポンド200円として5万6400円。これを基準に考えると、上の表の憶の値に2.256を掛けると、各項目の学生1人・1月あたりの出費を日本円に計算したときの××万円の数が出る。この計算法で、酒代は2万1千円。本・教材代は7千400円。

クイーン、「社会的テーマ」でイランの検閲を乗り越える

クイーン、同性愛シンボルのメンバーとともに、イランで公的に許可
Queen et son icône homosexuelle officiellement autorisés en Iran

AFP | 23.08.04 | 16h29

クイーンが、そのメンバーで同性愛のシンボルであるフレディ・マーキュリーとともに、イスラム教の抵抗をどうにか乗り切り、イランでアルバムの発売が許可された初の西洋のロックグループとなったと、アルバムを発売した会社が月曜日に発表した。作品はそれでも検閲の対象となった。このグループの歌手が持っていた性的傾向はイラン共和国では犯罪と見なさる。今のところ「当局は、社会的なテーマをもつ歌にゴーサインを出し、ラヴソングは通していない」と、アルバムの発売会社 Nay Davood(「ダヴィデの笛」)では説明している。同社では「ボヘミアン・ラプソディー」や、「ザ・ミラクル」、「ブレイク・フリー(自由への旅立ち)」が「社会的」かどうかは説明していないが、これらの曲はアルバムに収められている。

クイーンはイランで最も人気のあるグループで、現地ではフレディ・マーキュリーイラン系あるいはゾロアスター教徒のルーツがあるとしているが、同国で西洋音楽が被る厳しい検閲をこうして通過した。ポップスやロックン・ロールは堕落した音楽と考えられている。それでも、人口の70%が30歳以下というこの国では、何百万枚というCDや海賊版のカセットが密かに出回っている。

11曲を入りのこのアルバムの売れ行きはすでに非常に良いと、書籍・CDのチェーン店「ブック・シティ」の販売員の一人アクバル・サファリ氏は答え、「これは合法的に市場に出回る初めてのロックのアルバムで、歌詞つきで売られていることに皆が驚き喜んでいる」と言う。CDのライナーによれば、「ボヘミアン・ラプソディー」に歌われているのは誤って殺人を犯し、魂を売ってしまった一人の若者の話であり、処刑の前夜に、彼は「ビスミラー(神の名において)」とアラビア語で神に呼びかけ、そうやってサタンから魂を取り戻したという...
...

翻訳であまり伝わらないが、元記事は、わざとまじめくさった書き方の中に、そこはかとないアイロニーを漂わせて遊んでいる感じ。

「ボヘミアン・ラプソディー」の歌詞