クイーン、「社会的テーマ」でイランの検閲を乗り越える

クイーン、同性愛シンボルのメンバーとともに、イランで公的に許可
Queen et son icône homosexuelle officiellement autorisés en Iran

AFP | 23.08.04 | 16h29

クイーンが、そのメンバーで同性愛のシンボルであるフレディ・マーキュリーとともに、イスラム教の抵抗をどうにか乗り切り、イランでアルバムの発売が許可された初の西洋のロックグループとなったと、アルバムを発売した会社が月曜日に発表した。作品はそれでも検閲の対象となった。このグループの歌手が持っていた性的傾向はイラン共和国では犯罪と見なさる。今のところ「当局は、社会的なテーマをもつ歌にゴーサインを出し、ラヴソングは通していない」と、アルバムの発売会社 Nay Davood(「ダヴィデの笛」)では説明している。同社では「ボヘミアン・ラプソディー」や、「ザ・ミラクル」、「ブレイク・フリー(自由への旅立ち)」が「社会的」かどうかは説明していないが、これらの曲はアルバムに収められている。

クイーンはイランで最も人気のあるグループで、現地ではフレディ・マーキュリーイラン系あるいはゾロアスター教徒のルーツがあるとしているが、同国で西洋音楽が被る厳しい検閲をこうして通過した。ポップスやロックン・ロールは堕落した音楽と考えられている。それでも、人口の70%が30歳以下というこの国では、何百万枚というCDや海賊版のカセットが密かに出回っている。

11曲を入りのこのアルバムの売れ行きはすでに非常に良いと、書籍・CDのチェーン店「ブック・シティ」の販売員の一人アクバル・サファリ氏は答え、「これは合法的に市場に出回る初めてのロックのアルバムで、歌詞つきで売られていることに皆が驚き喜んでいる」と言う。CDのライナーによれば、「ボヘミアン・ラプソディー」に歌われているのは誤って殺人を犯し、魂を売ってしまった一人の若者の話であり、処刑の前夜に、彼は「ビスミラー(神の名において)」とアラビア語で神に呼びかけ、そうやってサタンから魂を取り戻したという...
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翻訳であまり伝わらないが、元記事は、わざとまじめくさった書き方の中に、そこはかとないアイロニーを漂わせて遊んでいる感じ。

「ボヘミアン・ラプソディー」の歌詞