P.Comme Politiques

ル・モンド社説 Jean-Marie Colombani, "Après le choc, (28/29.11.05)" いろはカルタ「P」項のココロ。

政治家たちの力学関係--大統領権力の弱体化(健康上の理由を発端とし政治力学の問題となっていった)、反対勢力の自制(野党、組合)を背景に、突っ走るヴィルパン−サルコジの二人三脚*1

社説全体の紹介は猫屋さんのところに。(>猫屋さん。超訳で翻訳分担のお返し。適当につまみぐいしてうめてください。)

*1:[第5共和制に代る第6共和制を訴える社会党左派新勢力の]アルノー・モンブールをは気づいていないかもしれないが、大統領からより多くの権力を委譲された首相制という彼の考えは、もうすでに勝利を収めている。考えられないようなヴィルパン-サルコジというコンビが大統領権力の機能不全を埋めている。首相がすべての権力を行使し、内務大臣が現場を仕切るという役割分担のもとに。この二人は、二人三脚で、めざましく働き、秩序の回復という急務を解決した。二人は、世論の支持とさらには、まるでどこかにいなくなったかたに見えるほど論争のエスカレートをいっさい避けた野党の暗黙の支持を得て、言ってみれば、国家を維持経営した。▼われわれが共和主義的君主制にいることを考えれば、国家の最高権力が衰えをみせたときに秩序を乱す騒動が勃発したのを偶然と考えることはできない。大統領権力がすべての権力機関をまとめるたがであることを止めていながら何も起らないということは有り得ない。この事態は二つの方向に作用した。一方の晴れ晴れしい解放、他方の自制である。後者つまり労働組合は、おそらくとまどいながら、バンリュウの暴力による危機を政治・社会運動へと接続発展させていくことは危険すぎると考えたのである。