人質殺害。イラク派兵の日本、韓国政府との連帯を表明

Exécution d'otage: Tokyo, engagé en Irak, affiche sa solidarité avec Séoul AFP | 23.06.04 | 11h22

韓国と同じくイラクに派兵している日本政府は水曜、韓国政府への連帯を表明。バグダッド近郊で起きたイスラム派ゲリラによる韓国人の斬首殺害を激しく非難するとともに、撤兵を拒否する隣人の断固たる態度を称賛した。日本の外務大臣川口順子氏は韓国の外交責任者、潘基文(Ban Ki-Moon)氏にあてたメッセージで「無実の市民を殺害する残酷な行為われわれは受け入れることはできない。われわれはテロリズムに譲歩しないという立場を貴国と分かち合う」と表明。さらに「テロリズムと戦い、イラク人道支援を行うため貴国政府と手を携えて働くつもりである」と述べた。

昼前(ヨーロッパ時間)に入ってきたAFP配信の記事。欧州での他国の記事と同列におくとどんな雰囲気になるか知るためにわざと直訳調にしている。外務大臣の声明の原文も参照していない。


日本のイラク派兵の状況についてはいつもと同じ説明。

日本陸軍の550人ほどの兵士が現在、イラク南東部の比較的平穏なシーア派の都市サマワに「人道協力と再建のための非戦闘的」任務のため配備されている。

Quelque 550 soldats de l'armée de terre japonaise sont actuellement déployés à Samawa, cité chiite du sud-est irakien relativement paisible, pour participer à une mission "non combattante" d'assistance humanitaire et de reconstruction.


日本政府としてはこういう調子以外の声明は出せないだろうし、今撤退を主張している野党にしても政権党についていたならば、外務大臣共産党から出たとしても、表だってはまずこういうことしか言えないはずだ。

遅かりしだが選択肢のほとんどない状況に追い込まれてしまっている。フランスのメディアでの報道には、こういう枠組みにはまり込んでしまった二国を冷静に見る目がある。ある種の論理的理解、同情と共に。テロとの戦いイラク人道支援大義を信じて率先して派兵したのではないことは誰でも知っている。もともと安全保障をがっちり抑えられているという枠組みがある。しかし、今回の派兵問題では、自ら熱心にその罠にはまり込んでいったように見える。多くの人が開戦に反対したのはこういう罠に追い込まれないためでもあり、弱い立場ながらもその罠を避けることのできた国もある。