仏独のEU安定成長協定違反の例外措置は許さんとEU司法裁判所


ル・モンドのサイトでオレンジに点滅しメールでも知らせてきた超弩級臨時ニュース。
http://www.lemonde.fr/web/article/0,1-0@2-3214,36-372417,0.html
去年の11月のEU理事会でのフランスとドイツの安定成長協定(pacte de stabilité)違反(3年続けて財政赤字GDP比3パーセント超)を大目に見るとの決定をEU司法裁判所がひっくり返し、もっと赤字削減の努力をしろと判決。フランスの首相官邸もあったかどうか怪しくなっている傷害事件にかかずりあっているひまはなくなってきたろう。


どうするんだろう。ドイツでもフランスでも多くの社会紛争(争議)がもとはといえば赤字削減の政府の政策との関係で出ているもので、いまでもぎりぎりのところのせめぎあいという雰囲気なのに。政府がこれ以上緊縮予算を打ち出してきたらヴァカンス開けの大ストは必至。EU議会選挙前の判決だったら反EU派に相当の追い風だったに違いない。


F.A.Zによると守らなかった場合の罰金は独100億ユーロ、仏75億ユーロくらいになると。
http://www.faz.net/s/RubC8BA5576CDEE4A05AF8DFEC92E288D64/Doc~EADD10E24470D490AB4A326B08570696B~ATpl~Ecommon~Scontent.html