シラク大統領TVインタビュー


シラクの口から決定事項としてはじめて明らかにされた大きな点は2点 --所得税減税は一年延期(企業負担の軽減を優先)、欧州憲法は議会によってではなく国民投票で批准の是非をはかる。また35時間の見直しに柔軟姿勢。インタビュアーがサルコジとの不和について誘導するがもちろん無視しながら、一般的な言い回しの中で、後者への警告ともいえることば--「政府の中で個人的計算による不和は許さん」「(首相でなく閣僚のまま)UMP(政権党)の党首になったものは大臣職は即座に辞任すべきだ(サルコジは党首を狙っているとうわさされている)」。


ルモンドが今日付けの一面で報道していた(ルモンド流のスクープ)が、ラファラン首相は在職できるのが長くないと自ら見切りをつけ、引き際を考えて秋の上院選への立候補を予定しているという。首相官邸側はこの報道を否定している。シラクへのインタビューで、ジャーナリストはこの報道内容をほぼ既成事実として質問する。「ラファラン内閣の寿命はあとどれだけですか?」「あと一年?」「ラファラン氏が上院へ立候補することについては...」。これについては何の情報も垣間みせずに切り抜ける。


答えにくい質問に無理矢理答えるとき、いらつくときにボールペンを両手でいじくる癖があることを発見。


追記: インタビューの録画全編が→TF1のサイトで見られる