キスの一つで五輪スタジアムの屋根があがる

fenestrae2004-08-10


いろいろ深刻なニュースもありますが、乗りかかった船で、今日はこの系統で。ロイターも負けていない。

キスの約束が奇跡を呼ぶ(オリンピック)
JO: la promesse d'un baiser peut faire des miracles

mardi 10 aout 2004, 7h05 Reuter-Yahoo.fr

アテネの五輪会場の屋根の完成が期限に間に合ったのは、キスの約束のおかげかもしれない。

五輪組織委員長のヤナ・アンゲロプロス Gianna Angelopoulos 会長によれば、少なくともこの約束は工事を速めるのに役立ったという。月曜日、少数のジャーナリストが同席しての昼食の席で、アンゲロプロス氏は、待ち望まれていたオリンピック・スタジウムの完成についてちょっとした逸話を披露してくれた。

「もし工期を遵守してくれたら、五輪組織委員長からのビッグ・キスで称えられてしかるべきと思うわよ」とアンゲロプロス会長は、スタジウムの工事責任者ペトロス・スタヴルPetros Stavrou 氏に言ったという。

スタジウムの屋根は[...]早くから大会の準備の遅れのシンボルとして国内で非難されていた。

「次に私が現場に戻ってきて、屋根がちゃんとついているのを見ると、ペトロスさんがやってきて、「でキスは?」と言いました。」アンゲロプロス氏は微笑みながら言う。

「彼は頬を差し出し、私は約束を果たしました」

古代ギリシアのオリンピックは女性は御法度。近代オリンピックの創始者クーベルタンも女性参加に死ぬまで反対していた(生前に押し切られているが)。古代においては男社会の牙城だったアテネの市長は今は女性。そしてオリンピックの組織委員長も女性で、女性の武器を効率よく使い、男たちを懸命に働かせる。古代の哲学者たちは何といったろうか。アリストファネスの楽しい風刺劇のネタになったに違いない。

皆様の検索の手間を省いて、アンゲロプロス会長の写真をアップしておきます。

◆ペトロス・スタヴル氏
id:kmiura さんのリクエスト↓にお答えして、もう一方の主役 スタヴル氏の写真。

ソースは
http://enr.construction.com/ (McGraw Hill Construction)の
business & labor SPORTS CONSTRUCTION
Builders of Athens Olympics Struggle to the Finish Line (3/22/2004)
http://enr.construction.com/news/bizlabor/archives/040322b.asp
なるページから。設計、建設にまつわる紆余曲折がいろいろ書いてある。