仏記者人質事件:「旧抵抗勢力」もコントロールできない犯行グループ

犯人グループの内部事情について、昨夜のFrance3の特派員のレポート↓の線で、今朝のリベラシオンの記事 Treize jours, deux ultimatums et un espoir が詳しく解説している。2人のジャーナリストが行方不明になった8月23日からアルジャジーラにビデオが送り付けられるまでの間、フランス側と犯人グループとの間に解放交渉があり、情報機関が人質引渡し現場に行くところまで行っていたという。誘拐犯の「イスラム軍」はスンニー派サラフィー主義のグループで、大部分がフセイン時代の秘密警察の残党からなっている。ところが、外国での活動歴の長いイラク人がリーダーとしてやってきて、戦術が代わり二人の人質を新たな政治戦略に利用しようとして28日以降の展開になった。地元のサラフィー派の指導者は、自分たちの戦略を混乱させるこのやりかたに、かんかんになって怒り、人質解放のためにプレッシャーをかけているが、成果がない...という事情らしい。