アラファト議長をおしまいにしたいと、シャロン首相

アリエル・シャロンはヤセル・アラファトにケリをつける意向
Ariel Sharon veut en finir avec Yasser Arafat

LEMONDE.FR | 14.09.04 | 08h48 • MIS A JOUR LE 14.09.04 | 08h55


パレスチナの最高指導者ヤセル・アラファト議長は、パレスチナの「地域から追放されることになる」と、アリエル・シャロン首相は火曜日、Yediot Aharonot 紙へのインタビューで明言した。
Le dirigeant palestinien, Yasser Arafat, sera "expulsé des territoires" palestiniens, a déclaré le premier ministre israélien, Ariel Sharon, dans une interview publiée mardi par le quotidien "Yediot Aharonot".

アラファトは地域から追放されることになる」とシャロン氏は ユダヤ教の新年にあわせて水曜日に掲載されることになるYediot Aharonot 紙のインタビューの中で述べていることが今日掲載分の抜粋部分で明らかになった。さらに「われわれはタイミングがいいと思ったときにアハメド・ヤシンそして(アブデラジズ・)ランティッシに対し立ち向かった。アラファトの追放に関しても同じ原則であたることにしている。いいタイミングがくれば実行するだろう」と氏は述べている。

ヤシン師やランティッシ氏(パレスチナハマス創始者とその後継者で3月と4月にガザ地区イスラエルによって暗殺された)とアラファト議長の間に違いがあると考えるかどうかという質問に、シャロン氏は「私には何の違いもない」と答えた。

シャロン氏は、「彼らは皆、殺人の政策を選んだ。われわれはアラファトに対し他の殺人者に対して対したのと同じように行動する」とも述べた。シャロン首相はすでに数回にわたってアラファト議長を追放すると脅し、殺害するとも述べており、パレスチナ人の間に大きな怒りを巻き起こし、アメリカ政府からも含めた国際的抗議を呼んでいた。

前日、シャロン氏の息子の一人オムリ・シャロン氏はアラファト議長の追放に反対を表明していた。「論理とともに行動しなければならない。ヤセル・アラファトの追放は実現可能ではなく、イスラエルの利益にもならない」と、オムリ・シャロン氏は与党(右派)のクリード党の党内会合で述べている。

この会合でオムリ・シャロン氏は、アラファト氏に対し追放はむろんのこと、さらにラジカルな行動をとることに強く反対した。アラファト氏はヨルダン西岸のラマラの居所にイスラエル軍によって軟禁状態にあり、2001年12月以来あらゆる行動の自由を奪われている。オムリ・シャロン氏はそれ以前にアラファト氏と数度にわたり個人的に会見している。

どのくらい本気なのか、シャロン氏をさえ引き摺りおろうそうとする過激な右派、植民者たちへのリップサービスか。シャロン氏自身がマッチ・ポンプを演じながら身動きのとれぬ罠にはまっていくまた一つのステップか。

オムリ・シャロン氏の発言は、中道左派系の Haaretz 紙英語版の記事に詳しく伝えられている。

MK Omri Sharon: Killing Arafat is not an option
Haaretz Last Update: 14/09/2004 12:28

氏によれば、現状の軟禁政策を続けるべきで、殺害は馬鹿げている。そういう作戦は存在しない、と。

軟禁の解除どころか、追放や殺害を止めるのが今や「穏健派」...