反省 ^^;

やっぱり、車に乗って事故を起こす可能性があるくらいのアルコール血中濃度のときは、はてなで、ジグザグやるのもよくないようだ。一夜明けて、昨日の記事のブックマークについているコメントを見ていると、この日記を読みにきてくれる方に誤解を与えたのではという危惧を感じ、ちょっと反省。EU憲法条約の国民投票の結果については、これからも書いていくが、仏国内の議論の中での特定の政治的立場だけにポイントをしぼった書き方は、議論の前提条件を共有しない読み手にとってはあまり意味がないので、方向転換をしますということが本旨だった。id:nobody さんの「えくすくずもあ」は私には寝耳に水...その著作も読み個人的には期待もしているド・ヴィルパンの首相起用についても、日本でのある方面への人気を意識したあまのじゃくから、わざと意地悪な書き方になっていました(笑)。

EU憲法条約のフランスの国民投票の否定について、「基本的な前提をすっとばして、EUがこれでおしまいになったかのような、あるいはフランスがEUを離れるというような意味付けに単純化した論点」云々と書いたとき、ニース条約、これまでのさまざまな条約の積み重ねで、少なくとも経済的、域内政策的には、そして憲法の第2部にあたる人権規約の部分でもすでにEUは機能しているし、機能していくということ、およびそれを踏まえた上でのEU憲法条約の意味付けについての確認なしに、「史上最大のノン」でEUはこれで終りというような一口予言で全てをすましてもしょうがないということ、そして、id:cinna85mome さんがじょうずに問題を提示しているように「「「ノン」派の主張の厚みをもっと伝える」ことを怠れば今回の現象を単に「フランスの世論がEUに反対」というような短絡化に陥ってしまうことになり、これについては私自身のこれまでの−−一つの政治的立場に特化した−−説明のアプローチにも誤解を生む余地があったということを−−id:cinna85mome と同じ迷いを共有しながら−−昨晩は言いたかったのだが、舌足らずになってしまっていたようだ。

そして、その「EUがこれでおしまいになったかのような、あるいはフランスがEUを離れるというような意味付けに単純化した論点」、2つの誤解に対しては、id:Montferrandさんの今日の日記 「ヨーロッパは立ち止まらない」で、短いがはっきりした説明が書かれている