§10.ブログを取り込む新聞・雑誌

大新聞がブログを活用しはじめたと思ったのは、私の記憶に残っているのは、米大統領選挙のために派遣されたリベラシオンアメリカ特派員Pascal Riché が、ネット版リベラシオンのために発表していたブログ La course à la Maison blancheである。私は2004年の4月ごろ気づいたが、実際には2003年12月に始まり、2005年1月に最終更新を終えた。ここには大統領選挙戦関係でリベラシオンの記事として掲載できない雑情報や観測、個人的体験を読むことができ、最後のほうのブッシュ有利の雰囲気を実感として伝えてくれた。リベラシオンのサイトの中にリンクがあったが、今確かめると新聞のサイトではなく、typepad.comに作られている。現在のリベラシオンのサイトの表紙ページ内の「blog」という欄には、7人の記者のブログへのリンクがあり、これらは今ではリベラシオンのサイト内に作られている。そして、Richéのブログの場合のように、本文記事にかけないいろいろな情報が読める。

週刊誌でブログの影響を感じたのは、NouvelObsのニュース欄である。これは、コメント機能もなくブログではないが、カレンダーを用いたページデザインには明らかにその影響が感じられる。そして1日ごとにそのページの状態が保存されているので、過去のある日のニュースの重要度を知るのに便利だ。いつごろからこの表示形式になっていたかわからないが、今無理矢理表示させてみると、2002年1月1日にはすでにそうなっている。NouvleObsは去年blogサービスを開始したらしいが、技術的な問題でもめて、現在うまく機能していないようだ。

週刊誌に関しては、もっとブログ化したものや、実際にブログのスクリプトを手直ししてつかっているものもあると思うが、詳しくは確かめていない。