イスラエル軍、エリコの刑務所攻撃
14日火曜日パレスチナでの、イスラエル軍によるエリコ刑務所の攻撃のNouvelObs による時事刻々特別ページから。時間はすべて中央ヨーロッパ時。
- 9h05 エリコ イスラエル軍は、イスラエル閣僚殺害を非難されているPFLPの責任者らが拘留されているエリコの刑務所を包囲
- 9h15 エリコ エリコの刑務所の前でイスラエル軍兵士とパレスチナ人の衝突が勃発。
- 9h55 エルサレム イスラエルの公営ラジオは、イスラエル軍の目的はイスラエル閣僚殺害の犯人とされているPFLPの責任者らの拘束と発表。
- 10h10 ガザ イスマイル・ハニヤ、パレスチナ新首相は、エリコの刑務所に収容されているアフマド・サアダトPFLP議長の「生命に対する攻撃」の危険性を警戒。
- 10H15 エルサレム、イスラエルのゲデオン国内治安相は2001年のイスラエル閣僚の暗殺犯人のパレスチナ活動家を拘束するつもりであると確認。
- 10h25 エリコ エリコの刑務所に向けて行われたイスラエル軍の作戦によりパレスチナ人一人が死亡。
- 11h10 ラマラー パレスチナ自治政府のマフムド・アッバス議長はエリコの刑務所で行われたイスラエルの作戦を非難、米英の監視団にその責任があると述べる。
- 11h20 ガザ パレスチナの治安筋は、PFLPのメンバーによって一時的に誘拐されたアメリカ人一人を治安当局が解放と発表。
- 12h10 エリコ イスラエル軍はエリコの刑務所の中に侵入。被拘留者、看守、治安係の拘束を開始。
- 12h20 ガザ 殉教軍アル・アクサは英米の市民に対し「ただちに」パレスチナ領を離れない場合は攻撃すると警告。
- 12h30 エリコ アフマド・サアダトPFLP議長は、本人も他の被拘留者も、刑務所施設を包囲するイスラエル兵士に「投降」することはないと宣言。
- 12h45 ガザ 数百人のパレスチナ人がガザのイギリス文化センターを包囲。建物に放火。
- 13h00 ウィーン マフムド・アッバス議長がオーストリア訪問中のパレスチナ自治政府はエリコで展開中のイスラエルの軍事行動を「即時」に中止するようアピール。
- 13h40 ドバイ ハマスの幹部ハレド・メシャールはカルテット(米・EU・露・国連)に対し「現状を救うために介入」しエリコのイスラエル軍の作戦を中止させるようアピール。
- 14h20 ダマス ダマスに拠を置くパレスチナ10団体はアフマド・サアダトPFLP議長の声明の危険を警戒。
- 14h45 ロンドン イギリス外務省は「プロフェッショナルによる厳重な警備を受けていない」すべてのイギリス人に対しパレスチナ領を離れるよう勧告。
- 14h50 パリ 「世界の医療団」はそのメンバーのフランス人女性二人がガザでPFLPにより誘拐されたことを確認。
- 14h50 ガザ 外国人3人を含む4人が武装した者らによりガザのホテルで誘拐。
- 14h55 パリ 外務省は「世界の医療団」の二人のフランス人女性の誘拐を確認。
- 15h00 ガザ 赤十字のスポークスマンはスイス人職員がガザ地区南部で武装・覆面したパレスチナ人たちによって誘拐されたと発表。
- 15h30 パレスチナ警察はガザ地区で外国人攻撃するパレスチナ人に対する発砲を警官に命令。
- 15h35 ガザでの警官と群集衝突によりPFLPのメンバー1人が死亡、他の7人が負傷。
- 15h55 フランスを含む少なくとも4か国の外国人は、武装グループによる外国人誘拐警告のあと、パレスチナ治安当局の建物に避難。
- 16h00 ロンドン イギリスのジャック・ストロー外相はエリコの刑務所の監視団の撤退を「安全上」の理由から正当なものだったと説明。
- 16h00 ラマラ ジェニンの米大学でアメリカ人教員一人が武装グループにより誘拐。
- 16h00 ロンドン ブリティッシュ・カウンセルのディレクター、デイヴィッド・グリーンはガザのイギリス文化センターがパレスチナの活動家によって攻撃され、「深刻な被害」を受けたと確認。
- 16h15 カイロ エジプトの外交責任者は、エリコでのイスラエルの作戦を中止させるため各方面と協議中であると述べ、「激しい憤り」を表明。
- 16h30 カイロ アラブ同盟のアマル・ムーサ事務局長はエリコの刑務所でのイスラエルの作戦を「強く」避難し、国際社会がこれを終了させるよう迅速に行動するよう呼びかける。
- 16h30 エリコ パレスチナの治安筋は、イスラエル軍のエリコ刑務所への作戦で、パレスチナ人2人が死亡、18人が負傷と確認。
- 16h30 ガザのアメリカン・スクールのオーストラリア人教師2人が誘拐。
- 16h40 ジェニン イギリスのジャック・ストロー外相はパレスチナ領で行われた「恐るべき暴力行為」を下院で批判。
- 16h45 ガザ オーストリア人の2教師解放。
- 17h00 ジャカルタ アメリカはエリコの刑務所からの欧米監視団の撤退を「治安上の不安」から正当のものだったと述べ、イスラエル人、パレスチナ人に平静と自制を呼びかける。
- 17h00 エリコ エリコ刑務所施設内で激しい銃撃戦。
- 17h10 パレスチナは、ガザ地区とエジプトの間にあるラファの国境検問所の閉鎖を発表。
- 17h20 エルサレム イスラエルはエリコ刑務所での作戦を求めるマフムド・アバス、パレスチナ自治政府議長の呼びかけを拒否。
- 17h25 エルサレム 赤十字と国連はヨルダン西岸とガザ地区からの外国人職員の一時引き揚げを発表。
- 17h45 ラマラ パレスチナの治安当局筋はジェニンの米・アラブ大学で誘拐されいたアメリカ人教員が釈放と発表。
- 17h45 エリコ アルジャジラは、イスラエルの兵士がエリコの刑務所でパレスチナ人被拘留者から数メートルのところにせまると報道。
- 17h55 エリコ アハマド・サダアトPFLP議長がイスラエル軍に投降。
- 17h55 ガザ パレスチナの複数の武装グループの活動家数百人がエリコ刑務所へのイスラエルの大規模作戦に対し抗議行動。
- 18h10 ブリュッセル EUのハビエル・ソラナ外交担当上級代表は、ガザ地区の情勢の悪化に対し「深い懸念」を表明。
- 18h20 エリコ イスラエル軍がエリコの作戦が成功裏に完了したと発表。
- 18h40 PFLPは議長の拘束を受け、イスラエルに対し「報復」を警告。
- 19h00 ガザ 治安予防担当スポークスマンは、拘束されていないすべての外国人はすでにガザ地区を離れたと述べる。
- 20h00 パリ 誘拐されたフランスのジャーナリストは Elle の記者キャロリン・ロランと、Sipaエージェンシーのカメラマン、アルフレド・ヤゴブザデフであるとElle本社が発表。
- 20h00 ストラスブール パレスチナ自治政府のストラスブール マフムド・アッバス議長はヨーロッパ訪問を途中で切り上げ、火曜日夜にはパレスチナ領に戻ることを決定。
- 21h30 パリ ガザ地区で誘拐されていた「世界の医療団」の2人のフランス人メンバーが解放と仏外務省が発表。
NouvelObs内には、リアクションというページで、パレスチナ自治政府の声明、サアダト議長の声明をはじめ、PFLPに近い「チェ・ゲバラ旅団」、ハマス幹部ハレド・メシャル、アラブ連盟のアムル・ムサ事務局長、正解の医療団、フランスの外務省、ストロー英外相らの声明を紹介しているが、訳は省略。
France 3 の現在の特集記事の見出しは「パレスチナ領、ゼネストの呼びかけ Territoires: appel à la grève générale」。映像あり。
誘拐されたELLEの記者はまだ解放されないもようだが、他の外国人の早期解放にならった朗報が早くききたいもの。ただし誘拐犯人のかなり無理な要求が出ているという報道もあるがこれが正しければややこしくなる恐れも。続報多しだがここでは触れる余裕がない。
偏向しているかもしれないフランスのパレスチナ報道も十年一日のようなパーソナルな議論よりは役立つかも。モラン他の記事翻訳終了だが、パレスチナに目が向いているうちに、上記記事の紹介を優先。
あと、NGOのサイトでは緊急レポート、緊急声明とかフランス外務省への要請文が完備。例によってイスラエル友の会の「メディアウソツキ」サイトでは「パレスチナ人のランボーローゼキ」の記事がバナナのたたきうり。