ツァー姿のプーチン
77人の現代ロシアの有名人が絵画で一同に
Les 77 principales personnalités russes des dernières années en un tableau
Notre édition du Vendredi, 17/09/2004過去15年にロシアでもっとも影響力のある人物77人を描いた長さ9メートルの絵がモスクワの現代美術館で木曜日に催された展示会オープニングでお目見えした。が、作者の2人の画家は政治的に解釈されることを拒んでいる。セルゲイ・カリーニン氏とファリド・ボグダロフ氏作の「議会審議」と題するこの絵は、100年前ロマノフ王朝時代にイリア・レーピンによって描かれた「1901年5月7日の国務院の厳かな審議」題する作品*1の現代風リメークである。この新版ではいたることろ金箔装飾の当時のロシアの国務院、帝政時代の当時のユニフォームがそのまま描かれ、人物の顔だけが変えられている。...ウラジミール・プーチン大統領はメダルを胸にかけ、絵中央のもっと目立つツァーの場所を占め、両脇にその忠実な部下、ミハイル・フラドコフ首相、ドゥーマ(下院)のボリス・グリズノフ議長を従えている...
画家の2人は政治とは関係ないと強調しているが、どうみても強烈な皮肉にしか見えない。もっとも絵はずいぶん前から手がけられていたようで、偶然にも今度のプーチンの権力集中政策にばっちりとタイミングのあったものとなった。ドイツのTV局ZDFの海外ニュースで長々紹介していたが、ネット版では上のルクセンブルクの新聞の記事しかみつけられなかった。もっと質のいい画像がほしいが、ロシア語のサイトまで遠征しなければだめかもしれない。
*1:レーピンの作品は、http://invites.maison-russie.com/peinture/type/repin_vie.html で見える。この作品自体が当時の体制への批判的な視点をもって描かれている。