9月24日、フランス2の昼のニュース

ニュースから離れ気味になってしまったので、他力本願だがTVニュースの一部をそのまま放映順に紹介。

ツール・ド・フランスで10年以上活躍した、リシャール・ヴィランク Richard Virenque が自転車競技から引退を発表。ジダンほどではないにせよフランスで最も人気のあるスポーツ選手の一人だ。オランピア劇場で引退発表会をするとのこと。同時中継でインタビュー。7月のツール・フランスで得意分野の山岳賞(水玉ジャージ)をキープして終えた直後に決意したとのこと。落ち目になってから辞めるのはいやだと言う。

  • ジャンルイ・ボルロー雇用・社会連帯大臣が老人生活介助のために50万の雇用を創出する計画をクリスマス前に提出すると発表。

昨日のFrance 2のインタビュー番組、「100 minutes pour convaincre 納得させるための100分間」での発言。この番組では政治家が一人に対し、100分間にわたって、反対党の政治家や、ジャーナリスト、社会活動家などがでてきて質問をする。現在互助組織、ヴォランティア団体などで運営されているヘルパー職は20万人、これを不足と認め、補助金などを増やして新たに50万人増やすような政策をとると。

上院(Sénat)の議席の3分の1の改選がこんどの日曜日にある。といっても一般有権者には関係がない、上院議員は、地方自治体の長など5万人余の人間によって選ばれる。任期は、今年法律か改正されて6年になる前までは9年あった。こうした組織が立法権力の一部を占めているのはおかしいという声がある。社会党の中から、現在の制度をよいとする上院議員と、こんな制度は「スキャンダルだ。反民主主義的だ」と批判する若手下院議員(アルノ・モントブール)の2人にインタビュー。

死者の数はすでに1500人、行方不明者が1250人。進まない援助、不十分な食料配給について現地からレポート。6日間何も食べてないという子供たち。食料配給に活躍する尼僧の女性の「静謐な宗教者」というよりも力強い「肝っ玉おばさん」ぶりになるほどい思う。

2人の記者の拉致は36日めにはいったがニュースはなし。2人のシモーナについても、イギリス人人質についても新情報なし。France3はすでに撤退を発表(特派員は若い女性だった)し、フランスでは大手チャンネルでは France2 だけが取材チームを派遣しているTV局となった。そのFrance 2が、CNNなど、最後に残るジャーナリストの活動状況をレポート。皆非常に慎重になっている。状況が日に日に悪くなるなかでいつまで取材が続けられるか皆自問しているという。ドイツのニュースチャンネルN24の女性キャスターにもインタビュー。流暢なフランス語に驚く。このクラスの局だとアラブ語ももちろん流暢なのが派遣されているはずだが、おまけにフランス語までとは。

  • 村を巻き込むカップルの国際的親権問題

南仏ヴァール県のアドレという小さな村のできごと。父親がアメリカ人で母親がフランス人の離婚したカップルで母親がこの村に4歳の娘シャルロットともに住んでいる。親権をめぐる裁判で母親が負け、アメリカの裁判所はフランスに判決の執行を要請。母親が娘をどうしても引渡さないので、昨日、警察隊が幼稚園に入り、強制的に連れていこうとするが村人が皆の阻止にあい果たせず。村人たちは当然のように母親の味方をして全員団結している。警察の行為に対し村役場で村長以下、村民が集まって抗議集会。今朝は娘は幼稚園に姿をみせず。村人たちがはかってシャルロットを村の中か、村の外のどこかにかくまってしまった。母親は未成年誘拐の罪で告発されたが、村民の団結に守られてシャルロットはみつからない...

このあたりでだいたい20分。あと尿の匂いで早期ガンを発見する犬の話や、自動車の速度を技術的に130キロまでしか出ないようにするべきだというアイデイァの是非をめぐって交通安全運動団体の代表と元レーサーで自動車評論家の1対1の議論コーナー(この議論コーナーは真っ向から対立する考えの代表者をみつけ毎日やっている)等等とつづく。