斎藤さん依然として消息不明

13日の記事に、斎藤昭彦氏がイラクで人質になっている事件はフランスのマスコミではあまりフォローされていないと書いたが、今日のリベラシオンにわりとまとまった記事。

イラクで誘拐の「ソルジャー」サイトー依然として消息不明
Le Japon sans nouvelles du «soldat» Saito, disparu en Irak

Ancien légionnaire en France, Akihito Saito a été kidnappé le 8 mai.
Par Michel TEMMAN
mardi 17 mai 2005 (Liberation - 06:00)
Tokyo de notre correspondant

東京特派員によるもので、日本発の情報に多くを得ているので、日本の読者にとって目新しいものはない。マルセイユに自宅があることや、そのひととなりについての外人部隊の上官のコメントも短く紹介しているが、これもすでに日本で報道されたもの。

記事の最後のほうで、「日本人も今回の件でフランス外人部隊にいる同国人たちのことを発見したと」と述べて、この日本人外人部隊兵士の存在の事実に興味を寄せている。

La Légion étrangère a accueilli ces vingt dernières années toujours plus de Japonais, attirés par ce corps légendaire. «Nous comptons dans nos rangs entre 35 et 40 légionnaires d'origine nippone», assure-t-on à l'état-major d'Aubagne.

外人部隊に惹かれてやってきて、入隊を認められる日本人の数はこの20年、年ごとに増えている。「部隊には現在35人から40人の日本出身者がいる」と、オ−バーニュの司令部では明らかにする。

この人数は、個々人の散発的エピソードというより、もはや日本にとっても、人々が考えをめぐらせるべき社会的現象と言っていいのではないだろうか。