ロンドン同時多発テロ−−重い被害。容疑者情報?(NouvelObs)

ヌーヴェル・オプセルヴァトゥールによる今朝のまとめ。

ロンドン −− 被害はますます重く。容疑者の一人を同定か?
Londres : le bilan s'alourdit,un suspect serait identifié

NOUVELOBS.COM | 08.07.05 | 10:30

アルカイダによるとされるテロから一夜明け、イギリスの新聞が53人の犠牲者を伝えるなか、ロンドンでは犯人検挙の努力が始った。ロンドン警視庁は容疑者の一人を追っていると伝えられている。バスの爆破は自爆テロによるものとも推定されている。地下鉄の運行は今朝再開。フランスでは警戒レベルが「赤」になった。
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被害状況や復旧状況については、イギリスのメディアで伝えられているとおり。気になる容疑者情報は

[ラジオ局]Europe-1によればロンドン警視庁は容疑者の一人を同定し、この人物についての情報をヨーロッパの各警察に問い合わせ中と見られる。問題の人物はフランス=モロッコ人の Mohamed El Guerbouzi で、2003年のカサブランカの、2004のマドリッドのテロに関わったとされるモロッコイスラム戦闘グループ(Groupe islamique combattant marocain - GICM)のメンバーと見られている。Mohamed El Guerbouzi は逃亡生活を続けており、ロンドンに住んでいたようである。

Europe-1はニュースソースとして質の高いものではないが、自分たちによる犯人像推定ではなく、ロンドン警視庁の動きということに関してはかなり根拠があると思われる。事件直後からマドリッドの3.11事件との類似は指摘されていた。イスラム過激派のテロを前提にすれば、ロンドンに多いパキスタン系と大陸側に多いアルジェリア=モロッコ系の二つの線が考えられるというのが専門家の一致して見方。そして、後者とすれば、フランスも完全に標的になっているということで、フランス国内での緊張感もいっそう高まる。