グアンタナモから４人のフランス人が戻る（続報）

グアンタナモからフランス当局に身柄を移送された4人がフランスに戻る。表向きは強制送還。フランスのテロ対策捜査当局の管轄におかれ、とりあえず96時間の拘置期間が適用される。

ル・モンドでは、「Les Américains libèrent quatre des sept Français de Guantanamo アメリカはガンタナモの7人のフランス人のうち4人を解放」をはじめ複数の関連記事。

弁護士のインタビューでは、リヨンの裁判所にアメリカを相手に誘拐と不法監禁で訴えてあるが、裁判所からの返事はまだないと。

28日付けのペーパー版の社説もこれが主題。

社説 グアンタナモを離れて
L'éditorial du Monde Hors de Guantanamo LE MONDE | 27.07.04 | ARTICLE PARU DANS L'EDITION DU 28.07.04

キューバ、グアンタナモのアメリカ軍基地に拘留されていた７人のフランス人のうちの４人がようやくこの不法地帯＝無権利地帯(zone de non-droit)を離れた。フランス政府は、彼らの問題が通常の法的枠組み中で審理に付されるよう、何ヶ月来その帰還をめぐって交渉してきた.....
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テロや抑圧に非民主的手段で戦うことを選んだ国が成功することはないと歴史は示している。そうした方法は通常、それを実行するもの、そしてそれを許したものの信用の失墜にしかつながらない。民主主義の優位性は自らをおとめるようなそして不法な行動に訴えないことに存している。.....
民主党大会とともに大統領選挙の最後の局面が始まるが、この際、アメリカが合法性に戻ることを−−警戒を緩めずに−−期待したい。そして、法の尊重−−議論の余地のある理由によってアメリカ政府が忘れていた時間−−がもう一度アメリカの民主主義の基本に戻ってくることを。