社会党の夏期大学、政権交代政策を準備。

Université d'été du PS qui se prépare à l'alternance
金曜日からラ・ロシェルの夏期大学に集まる社会党は政権交替をにらんだ政策論議に初日から入る予定。しかし、欧州憲法や大統領選挙への取り組みでは首脳部から下部党員に至るまで意見の対立がある。

PARIS (AFP) - 27/08/2004 05h40 - Réuni en université d'été à la Rochelle à partir de vendredi, le PS va poser d'emblée la question de l'alternance politique, même si les désaccords sur la Constitution européenne et les positionnements pour la présidentielle seront présents dans les débats entre responsables et militants.

「夏期大学」というのは、党首脳部、党員がヴァカンス中に何日間かある場所に集まって行う「合宿学習会」。実質的には党の路線を話し合う非公式なロングラン党大会。共産党(ただし今年は予算不足でキャンセル)も極右の国民戦線もやっている。欧州憲法批准の国民投票について社会党内部には、欧州首脳会議での妥協によって「歪められた」憲法草案にノンを突きつけるべきだという意見が一部あり、これに対し、角を矯めて牛を殺すような危険なことは止めて、党として一丸となってウィを守るべきだと主流部首脳は主張する。経済リベラリズム政策に対する態度にも党内には左右対立があり、保守党の政策に対して明確に一線を画する政策を提示しないと政権が奪還できないという意見もある。これらが「夏期大学」で激しい議論の対象になると思われる。中期的タームで観察していると、保守党、社会党の内部政治というのは一種のサイクルがあって、選挙に負けどん底にある時と、政権を完全に掌握して我が世の春を謳歌している時に必ず泥試合の内紛が起きる。大統領選挙か国民議会選挙が近づくと、いつまにまとまる。選挙に勝つと短期間まとまりが続き、しばらくしてまた仲間割れ。選挙に負けると仲間割れ、その後論争を経てなんとか結束というパターン。これは左右あまり変わらない。社会党の今のフェーズはどん底から上向きぎみで、結束に向かい出していいころ。その過程でしばらく様々な議論が続くはず。