チェチェン報道妨害? ポリトコフスカヤ氏に毒?

ロシア人ジャーナリスト襲われる
Des journalistes russes agressés

Figaro 04 septembre 2004

B級映画に似た話だが、現実であり、ロシアのジャーナリズムにとって懸念すべき話だ。チェチェンの紛争を独立の立場で報道しつづけてきた2人の有名なロシアのジャーナリストが水曜日、飛行機で北オセチアに向かおうとしたが、目的地にはついにたどり着けなかった。原因はモスクワの不可思議な武力の襲撃によるものである。ジャーナリストの一人はアンナ・ポリトコフスカヤ。彼女はチェチェン戦争に反対するその勇気と言論によってよく知られている。

ポリトコフスカヤ氏は2002年10月のモスクワの人質事件の際には仲介役となった。しかし今回それを果たすことはできなかった。というのも北コーカサスに向かう飛行機の中でお茶を飲んだあと服毒症状を起こしたからである。彼女は重大な体調不良に襲われたあとロストフの病院に収容され、その後モスクワに戻された。医者が中毒症状を明らかにすると彼女の新聞の編集部は警戒した。過去に編集長のシェコーチヒン氏が強力な毒薬によって死亡したという事件がある。

アンドレイ・バビツキー氏の遭遇したことも同じく不可解だ。この自由ラジオのジャーナリストは空港で飛行機に乗ろうとした際、警察に制止された。警察犬が彼の荷物から怪しい匂いを嗅ぎつけたというのがその理由である。なおも彼が飛行機に乗ろうとすると2人の人間が彼を襲撃し、そこに私兵が割って入った。そして彼のほうが暴力行為のかどで一時拘留された。昨日裁判所で彼は5日間の拘留の判決を受けた。なぜだろうか?

文体が「暗いニュースリンク」風...
◆上のフィガロの記事のほかに複数のソースのものを見たが、ディテールにやや異同がある。複数の独立系メディアを伝わる際におきる不可避の現象か。