F-POP祭出演者たちのP2P交換合法化反対宣言−−後味の悪い土曜日の夜

とんがった頭をすこしまるくしようと思って土曜日の夜に France 2 の大型歌謡ショー Fête de la chanson française を見た。今年で2回目。司会を務めるダニエラ・ロンブロゾのファン−−正確に言うと、彼女がニュース専門局のLCIで文化欄を担当していたときの…

はてな風?ゲンガク三重奏

しかしまた、われわれは爆発に近いところにいるとも私は思う。レーニンにおいてすでに、真のユートピアは緊急の観念と結びついていた。ほかにやりようがないと思った瞬間に人はユートピストとなる。その意味でいえば、われわれはますますユートピアを考える…

ジジェク@ユマニテ

ジジェクの1月4日づけユマニテ紙でのインタビュー スラヴォイ・ジジェク−−資本主義の論理は自由の制限を導く Slavoj Zizek : « La logique du capitalisme conduit à la limitation des libertés »L'Humanité : Article paru dans l'édition du 4 janvier 20…

今日のフランスの主なニュース。

12月7日以来バグダッドで人質になっていたフランス人エンジニア、ベルナール・プランシュ氏の解放が確認。 ミッテラン没後10周年。この数日関連番組多し。本屋には多くのミッテラン本が並ぶ。数々の興味あるエピソード。とりわけ人気のあるのが娘マザリン・…

大学をめぐるいくつかの引用。

12月14日のエントリー「フランスの大学の学内選挙−−学長・評議員はどう選ばれるか 」に、id:chorolynさんと、id:dcsy さんからトラックバックをいただいた。chorolyn さんからは、その『安田講堂』(島泰三著)読書記に対する「婉曲的?応答と思って読みまし…

2005年二大ニュース−−ル・モンドのネットアンケート

lemonde.fr が昨年12月30日実施したネットアンケートで「2005年フランスでおきたできごとで最も記憶に残るのは何か?」という質問。解答は 3(+1)択で、 欧州憲法条約批准の国民投票否決 バンリュウ危機 ウトローの裁判の冤罪認定判決 意見なし 16,055件の…

「スローブログ宣言!」を試みる

いや、yskszkさんの誉れ高い著作をまだ読んではいないのだが、タイトルや目次、ご本人がはてなに書いているものから想像して、勝手にことばを借りて。休止宣言を出そうと思いながらそれも怠慢している間に、バンリュウ騒動がはじまり、かなり肩に力を入れて…

フランスを覆う無力感

「無力」という語の流行 «La montée du mot "impuissance"» Libération : samedi 31 décembre 2005 par Nicole PENICAUT 2005年よさようなら。記号学者のマリエット・ダリグランが2005年に政治のことばを支配した語を分析する。 Adieu 2005. Mariette Darrig…

新年欲望バトン

id:chorolyn さんからいただきました。記事を書く余裕がないので、猫屋さんや shiba さんの活躍を横目でみながら、気分にまかせこのへんから。 Q1.今やりたい事 : 今の自分と状況をタブラ・ラッサにして、毒にも薬にもならない好事家本を書く(訳す)。 Q2…

フランスの大学の学内選挙−−学長・評議員はどう選ばれるか

フランスの多くの大学で12月は学内選挙の季節である。国立大学の機構は法令−−基本的には1984年に作られたサヴァリ法 Loi Savaryとその後に定められた施行規則−−によってどれもだいたい同じようになっている。その中で3種類の評議会が意志決定・政策決定機関…

「暴動対策(or カウンター・インティファーダ)」のノウハウをイスラエルにならう。

イスラエルの治安責任者が10日、日曜フランス側の要請でパリへ。内務大臣に会い、暴動対策のノウハウを地元の警察、機動隊にレッスン。ニュースソースは、陰謀論好きメディアではなくて、イスラエルの新聞 Haaretz。 Police officials Ezra, Karadi fly to P…

クリスマスをソクレジに

サブリミナルではないかと最近ネットでうわさになっているプランタンのCMイメージ。 新手の → アナグラム・サブリミナルか、○×△□嫌いのあまりどこにでも○×△□を見てしまう強迫観念症か。笑い話くらいにとどめておいたほうがいいと思うが、ただこれを担当した…

「ブウナ・トラオレとジェッド・ベナの最後の日」

2005年10月27日、パリ郊外のクリシー・ス・ボワで変電所の施設に入り込んだ3人の少年が誤って電線に触れる事故がおきた。そしてそのうち、ブウナ・トラオレとジェッド・ベルナの2人がその場で感電死し、ミュヒタン・アルタムが現在でも全身やけどの重傷で入…

「これからの10年は過去の10年ほど暗いものではないだろう(日本)」(by ル・モンド)

日本の少しづつの経済回復 Le retour, à petits pas, du Japon par Philippe Pons LE MONDE | 08.12.05 | 14h27 日本は再び世界の経済成長の牽引力の地位を取り戻しつつあるだろうか?いくどかの空振りのあとこんどこそ以前の苦境を日本が脱しつつあることを…

バンリュウ反乱。背後に組識も操作もなし(by「総合情報局」)

「都市暴動は組織されたものでも扇動操作されたものでもない」と総合情報局が報告書。 Les violences urbaines n'étaient ni organisées ni manipulées, selon un rapport des RGAP | 07.12.05 | 08:44バンリュウの都市暴動は「組識されたものではなく」また…

バグダッドで誘拐のフランス人エンジニア

ル・モンドが臨時ニュースで第一報を出したのが5日月曜日朝8時57分。人質になっているベルナール・プランシュ氏はNGOで働いているエンジニア。火曜日午後の NouvelObsの記事 Bernard Planche : la France a pris des "contacts" NOUVELOBS.COM | 06.12.05 | …

バンリュウ騒動関係仏語記事クリッピング

10月28日に始った郊外の騒動、2007年の大統領選挙の文脈にそれが置かれているようす、騒動の背景にある特に移民層における都市・社会問題などなどについて、印象にのこった記事を紹介。フランス語ばかりになるが、さすがに訳したり、詳しいレジュメを作る余…

どこまで続くサルコジ砲

今日(日曜)の晩にニュースとしてはいってきたサルコジ発言の一部。もうこの名前の人のことはあまりとりあげないようにと思っていたばかりだが、書いておく必要がある。 「フィンケルクロートはフランスの知性の名誉」 Nicolas Sarkozy juge qu'Alain Finki…

買われた「自由・平等・博愛」@Google.fr

昨日の記事を書いていて必要があって、Google.fr で liberté (自由)を検索すると、右側に サルコジ・UMP の広告が出ているの気がついた。 UMPは党内の他の政治家からも文句がでるほど今やほとんどSarkozyの大統領選挙宣伝マシンと化していて、さまざまなマ…

「全国の高校にコンドームの自販機を!」(by共和国大統領)

2日ほど過ぎたニュースで、日本でも記事になったようですが、一応紹介。 全高校にコンドームをとシラク大統領 Jacques Chirac veut des préservatifs dans les lycées Libération/Reuter jeudi 01 décembre 2005シラク大統領は、フランスで蔓延を続けるエイ…

「大統領への手紙」

リールの Axiom という ラップミュージシャンの「大統領への手紙」と題する曲。 RealMeddia http://indigenes37.org/IMG/malettreaupresident.ram クリップ http://www.axiomfirst.com/video.swf テキスト http://www.skyrock.com/phorumv2/read.php?f=5&i=9…

「仮面をかぶったル・ペン : 」(by カントナ)

"Le Pen avec un masque: Sarkozy"11月30日の Canal+ の 生番組 Le Grand Journal で、エリック・カントナが発したことば。発言にいたる経緯は複雑なので略*1。二週間ほど前、ある調査でプルミエ・リーグ史上いちばん偉大な選手に選ばれ、なおさら怖いものは…

財布バトン

このあとまた何か書く予定ですが、気晴らしと、刑期景気づけに id:kmiura さんからいただいた財布バトン。Q1.どんな財布使ってはります? 財布は使っていない。

思えば遠くへきたものだ

1997年の夏から、そして2002年の5月から、思えば遠くへ来たものだと思う。フランスは。2002年の選挙のあと、サルコジが内相となり、一連の移民関係の政策が締め付け的な性格を強め、2003年末には法律が変わった。この一連の動きは、1997年にドブレ内相がパス…

11月25日にはじめたリベの座談会の訳の続きを「政治的運動か虚無的反抗か(2/2)」としてアップ

P.Comme Politiques

ル・モンド社説 Jean-Marie Colombani, "Après le choc, (28/29.11.05)" いろはカルタ「P」項のココロ。政治家たちの力学関係--大統領権力の弱体化(健康上の理由を発端とし政治力学の問題となっていった)、反対勢力の自制(野党、組合)を背景に、突っ走…

リアクティヴモードで雑感

カソヴィッツ・サルコジのブログ戦についての24日エントリーにTBをいただいた id:lunette_homme さんの25日の記事に、サルコジ氏のコメントの訳の一部があります。サルコジのとるポピュリスト的手法のの問題については、まさにそのとおりで、これは私も項を…

いろいろTB、コメントのお返し、バトン、翻訳の続きなどもたまっていますが、ナイトキャップがわりの液体片手に、アルコール度と眠気を自然上昇させながら、いくつかできること片づけます。

騒動に参加した「移民」

26日に、「『暴動参加者の80%が前歴あり』(内務大臣)は裁判所データに一致しない」という旨の25日づけル・モンド記事を紹介したが、よく調べると実はすでに18日のNouvelObsの記事「 Décryptage du profil des émeutiers 暴動参加者のプロフィールを解読す…

2,3日だけのつもりで戻ったのに、ずるずる深みにはまってしまい、立て続けの長いのを書いたりしたので、さすがにちょっと仕事とのからみで飽和状態。25日にはじめたリベの座談会記事の翻訳も続きの部分が切れのいいところまでいっていず、理論的なことば選び…